夏になると水の事故が多く、沖縄でも何人も亡くなります。
事故に遭うのは子どもからお年寄りまで、年齢は関係ありません。
我が家は家族で普段から海や川で遊ぶことが多いので、たまに危険な目にあいますが、幸いにも不幸なことは起きていません。
それは危険を避ける装備をちゃんとしているからです。
特にライフジャケットは重要です。どうか、みなさん、川や海で遊ぶ時はライフジャケットをつけてください。
これを書こうと思ったきっかけと、ライフジャケットの重要さ、ライフジャケットの選び方を書きます。
目の前で親子が溺れた
先日、ター滝のある平南川で遊んでいると、2歳くらいの子どもを抱いた若いお父さんが、小さな滝つぼにはまり、子どもごと溺れていました。
父親は片手で抱いている子どもを高く掲げ、もう片手で必死に浮かぼうと水をかくのですが、水流に勝てず、息子ごと沈んでいきました。
周りには10人以上の人がいたのですが、気が付いているのはわたしだけでした。
母親はすぐ隣の手がとどく岩場にいたのに全く気が付きません。
溺れる時は叫ぶこともできず、静かに沈むのです。
安全な場所から手をとり、助けあげた時には父親の目は真っ赤に充血し、かなりパニック状態で息子の名前を呼んでいました。息子は少し咳き込んだだけで元気でした。
ちょっと遅れたら危なかったと思います。ター滝は救急車がなかなか到着しませんし、近くに病院もありません。
滝の下は巻き込まれて沈みやすいとか、川は突然深くなり足がつかないとか、真水では体が浮かないとかの知識が身についてない、週末レジャーで楽しむ幸せな家族にどうしても伝えたい。
死にたくなければライフジャケットを着けること。
我が子を失いたくなければライジャケットを着けさせること。
先ほどの親子も、せめて子どもだけでもライフジャケットを着けていれば、溺れることはなかったはずです。
でも、年に数度のレジャーする家族連れや観光客はライフジャケットがたった3000円で、着ければ楽しく遊べることを知らないのだと、気がつきました。
だから、わたしに出来る小さなことですが、この記事を書いてます。
プロや自然に慣れている人は必ずライフジャケットを着用している
シュノーケリングで有名な真栄田岬に行くとはっきりわかりますが、素人ほど軽装で、慣れている人ほど重装備です。
シュノーケリングツアーに参加した人は、必ずライフジャケットかウエットスーツを着用し、浮力を確保します。
どんな人でも、どんな天気でも、どんな浅い場所でも溺れる可能性があることを、経験から知っているのです。
しかし、個人で来た素人は、サンダルに水着だけ。浮き輪持ってればいいほう。
プロが重装備で行く場所に、素人が裸同然で行けば、そりゃ死ぬ確立相当高いです。でも知らないんですよね。
ライフジャケットを着ると自由になれる
我が家は子どもが3人いますが、全員ライフジャケット(スノーケリングベスト)装着です。
磯遊びもシュノーケリングも川遊びも釣りも、ライフジャケット無しでは遊ばせません。
SUPする時も当然着用。トロピカルビーチで海水浴するときも着けさせます。
ライフジャケットさえ付けておけば、かなりの事故は防げるのです。
逆に言うと、かなり子どもをほっといても溺れる心配がないのです。
滝つぼで遊ぶ時も、海で遊ぶ時も安心して自由に遊ばせることができます。
ライフジャケット無しだと、「危ないからするな」「危ないから行くな」ばかりで、親も子もつまらないですよ。
また、水の中で浮かんで遊ぶのは、すごく体力がいりますが、ライフジャケットだと浮かぶのに使う体力がゼロなので、疲れが全然違います。
シュノーケリングだと、その差は明らかです。途中で浮いたまま休憩できるし。
しかも、水で体が冷えると疲れて遊べなくなりますが、フィットしたライフジャケットだと暖かく、いつもより長く遊べます。
楽しく長く自由に遊ぶためにも、ライフジャケットは必要です。
シュノーケリングベストとライフジャケット(救命胴衣)の違い
ずっとライフジャケットと書いてますが、実は我が家ではシュノーケリングベストと呼ぶものを着ています。
見た目はそっくりですが、ライフジャケットは陸地や船から水に落ちた時に命を守るもので、シュノーケリングベストは、水遊びする時に浮力を補助するものです。
他にも、救命胴衣やフローティングベストと言われている似たようなものもありますが、私はシュノーケリングベストをオススメします。
理由は、シュノーケリングベストは「水の中で動きやすいから」です。
私も当初違いが分からず、子供にライフジャケットを着せていたのですが、袖口が大きくすぐずれたり、股下に通す紐が細くて、子どもが痛がったりと、何かと不都合でした。
また、フローティングベストは、釣り用なので、ポケットがいっぱい付いていたり、チャックが金属製でサビやすかったりと、水遊びには不向きです。
一方、シュノーケリングベストは水の中で運動する用に作られているので、体にフィットし、程よく浮くので、子供が嫌がらずにつけます。
サビないし手入れが簡単だし。
厚さ5ミリのウェットスーツなら全身プカプカ浮くのでもっと安心ですが、暑いです。
水遊び用には、遊びやすさと安全性、扱いやすさを兼ね備えた、シュノーケリングベストがオススメです。
ライフジャケット、シュノーケリングベストの選び方
ライフジャケット(シュノーケリングベスト)の選び方は、体重にあった浮力があり、体にフィットして動きやすく、股の紐などて痛くなく、サビない用に金属が使われていないものを選んだほうがいいです。
色はなるべく派手なものを。もしも漂流しても目立つ用に。
フィット加減は、ホームセンターやダイビングショップで試着するほうがいいです。
わたしのオススメは、我が子も使っているこのシュノーケリングベストです。
少し大き目でもウエストのベルトで調整すれば体にフィットします。
数年前からかなりハードに使っていますが、紫外線にも強く、金属部分がないため、潮水にも強いです。
また、シュノーケリングベストを首の後ろでつかむためのベルトが付いているので、いざという時、ベルトをつかみ引き上げることができるようになっています。
しかも、よく売れている分安いのです。
沖縄県内ならホームセンターやサンエーなどの大型スーパーでも売ってます。
写真は名護市のディスカウントショップ「ビックワン」です。3790円で売ってました。沖縄ならイオンでもサンエーの衣料品館でもホームセンターさくもとでもメイクマンでも売ってます。
旅行に持っていくことが多い人は、空気で膨らますタイプのシュノーケリングベストがかさばらずオススメです。ちょっと高いけど、空気を抜けばペッタンコで、収納力に優れています。
米軍基地の中でシュノーケリングとき貸してくれるのは、このタイプ、
潜るために自分で空気を抜くこともできるので便利な反面、いたずらする子どもには不向きです。
釣り具屋さんで売ってる空気で膨らむタイプは、水に落ちた時に自動で膨らむので、用途が違いますよ。
磯遊びや川遊びの時は、マリンブーツで足の怪我も防ごう
ついでに足元のことも書いときます。
初心者ほど、ビーチサンダルで海や川で遊んでいますが、足の怪我をはもちろん、突然深みにはまった時に、溺れないためにも足元は固めたほうがいいです。
素足だとギザギザの岩やサンゴに足をつくとザックリ切れて、浅いところでも足がつけずに溺れてしまったりするのです。
我が家ではマリンブーツを履かせていますが、ワザワザ買うまでもない人は、学校の上履きや体育館シューズでいいと思います。
幼児用のマリンブーツは売ってないので体育館シューズで。
その場合、必ず靴下も履くこと。
うちの息子の装備はこうです。なるべく肌を出さないのです。
日焼けにもクラゲにも勝てます。鉄壁装備で一日中、毎週末遊べるどん欲仕様です。
マリンブーツを持っていない大人は、水を吸っても膨らまない素材の、靴ひもでギュッとしばれる靴で、靴下履いておけば安心です。
マリンブーツではなく、生地がメッシュのマリンシューズが安く売っていますが、これは使いものになりません。
いったい何の用途で使うのか、さっぱりわかりません。
靴がメッシュやサンダル状だと、砂やサンゴのかけらが足の裏に入り、逆に怪我したりするのです。どうしてもマリンシューズしか無い人は、靴下着用で。
マリンシューズは船で遊ぶ人のためにあるのでしょうか?本気で謎です。
子供用のマリンブーツはなかなか売ってないですが、こんなのですよ。くるぶしまで隠れるやつがいいです。↓amazonです。
マリンブーツでも、底が平らなものが多いのですが、必ず靴底がラジアル(滑り止めのデコボコ)のやつを買いましょう。
靴底がフェルトのブーツや、平らな底のブーツは船用です。
子供は、砂が入ると痛がりますので、靴下はいてからブーツはかせたほうがいいです。ちょっと大きめを買いましょう。
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